… 手作り石けん コールドプロセス

neko1sa.gif いろいろな手作り石けん(コールドプロセス)

★動 機
そもそも私が石けんに興味を持ったのは、自分のアレルギー性肌のため。
夏は虫にさされてアレルギーをおこし、へたをするとそのままじくじくとひと夏どころか、次の年まで・・・・。
秋から春にかけては、乾燥してガサガサになり、かゆみをともない、下着などのゴムなどや生地などでも かぶれて、又、じくじくと・・・・・。1年中こんなありさまで、市販のどんなクリームをつけようが、どんな高い石けんを使おうがとても治らない。結局、自分の肌にあったものは自分で作るしかないか・・・・と、そこから始まりました。
旦那をとっつかまえては「石けんってどうやって作るの?」から始まって、わからない言葉があると 「それってどんな意味?」、化学式だとか薬品名なんてちんぷんかんぷん。
旦那を質問攻めにしまくり、たおさんとか、前田京子さんのレシピ本を手に入れ、計算式は?とか、この油の成分は?とか・・・。本が汚くなるほど読みまくって、やっとなんとか作る事ができるようになりました。


石けんのいわれ

その昔、紀元前のことですが(古代ローマ時代と言われている)、サポー(Sapo)の丘の神殿でいけにえの羊を焼いて神に供えるという神事が行われていました。
焼けて滴り落ちる羊の脂が木の灰(アルカリ分)にまじり、石けんのようなものが偶然にできたそうです。 それが浸み込んだ土は、汚れを落とす不思議な土として大切にされ、soapの丘が石けんの語源となったといわれています。

現代につながる工業的製法に基づく石鹸の製造は、ヨーロッパを中心に9世紀頃からその発端があり、フランスのマルセイユやイタリアのベニスなどで次々と生産され始めました。さらに、12世紀以降にはヨーロッパの各地で生産が本格的になり、16世紀にはアメリカに伝わり、18世紀にはフランスのルブランが食塩からセッケンの原料として必要な炭酸ナトリウムの製造法を開発してからセッケン工業は急速に発展しました。 そして日本には19世紀になってからその製造法が伝わり、長崎や横浜で石鹸の製造が開始されたと云われています。

手作り石けんのメリット・デメリット




メリット
・ 自分の肌質にあった石けんを作る事ができる。
・ 油の成分を生のままとじ込めておく事ができる。
・ 余計な化学成分を使わないので、肌に優しい。
・ 作る途中で天然のグリセリンができるが、これが丸ごと石けんの中に入っている。



デメリット
・ 化学保存料などは使用していないので、長い間保存しておくと酸化してしまう
 (ただし、外国などでは酸化してまっ茶々になったのを平気で使用しているところもあるようです)。
・ 同様に化学着色料や合成香料などは使用していないので、非常にそっけない。
・ 溶けやすい。
・ 保存方法(管理方法)を間違えると酸化(黄色いしみのようなものや、へんな匂い)する。
・ 作ってすぐに使えない・・・等々。





材料と入手方法

             ・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム) → 薬局で売っています(印鑑が必要です)。
   ・水(できれば精製水などを) → 薬局で売っています。
   ・油 → できれば食用の油類を(基本は、オリーブ油・ココナッツ油・パーム油などでしょうか?)。

基本的にはこの3つだと思います。
ただし、香り付けをしたり、色をつけたりするのに、色素類、香料やスパイス類などを用いる事も。
又、使用する油の種類や配合、他に入れるものによっても、出来上がる石けんの質が変わってきます。
いろいろ試してみたのですが、香りなどは相当強くしないと長い間には飛んでしまいますし、色もだんだん薄くなってきました。肌が弱いので、そのために作るわけですから、この頃は香りも色もあえて着色するのはやめました。オイルの色だけです。それでも、やはり熟成させておく間にはだんだん色も薄くなってきたりして・・・

道 具

・ゴム手袋(苛性ソーダは危険物ですから)。
・ステンレス製のボールもしくは耐熱ガラスのボールなど。
・湯せんをするためのなべ。
・ステンレス製の泡だて器(プラスチック製だと溶ける恐れがあります)。
・計量カップ(ステンレス製か耐熱ガラスをおすすめします)。
・量り
・料理用温度計2本

上記は私が作る時のものです。これ以外にマスクを用意したり、ステンレスだと匂いがつくので、ペットボトルなどを利用して作る方法もありますので、いろいろ参考にされるのがよろしいのではないでしょうか?
Uki☆Uki☆せっけんライフ ←----とてもお勉強をさせていただきました。




作り方

ここでは簡単に説明します(危険な薬品を使うものですから、ちゃんとしたマニュアルを読んで作ってくださいね)。

・ゴム手袋をはめる。
・苛性ソーダを分量とりわけて、分量の水を入れてかき混ぜる(このときに温度が80度以上になりますから注意)
・水と混ぜた苛性ソーダの温度を42度前後まで下げるためにボールに水をはり、その中へ入れ物ごと入れておく。
・苛性ソーダの温度が下がる間に、使用する油類の分量をそれぞれ量り混ぜる。
・混ぜた油類の温度を湯せんにかけて42度前後に調整する。
・苛性ソーダと油類の温度をそろえたら、油類の中に苛性ソーダをそろそろと入れながら混ぜる(注意しながら!)。
・混ぜたら泡だて器で最低20分間はぐるぐると混ぜ合わせる(「攪拌」ではありません。泡を立ててはいけません!)
・トロ~っとしてきたら(ホイップクリームのちょっとゆるい状態くらい)、泡だて器を入れたままラップをかけて発熱を妨げない状態が維持できる状態を保持する(私はクーラーボックスの中へ入れてしまいます)。
・しばらくしたら(ホイップクリームくらいの硬さになったら)石けんの型に入れ替えて、型から出せる硬さになるまで陽のあたらないうすくらい温度差の少ないところへ置いておきます。
・型から出せる状態にまで固まったら型から出して熟成させます(1ヶ月~3ヶ月くらい)。
・完全に熟成するまでの間に適当なところで、使いやすい大きさに切り分けておきます。
とりあえず、手作りで火を使わずに作る石けん(コールドプロセスといいます。)の流れを簡単に述べました。
熟成期間は材料のオイルの混合によって変わってきますし、けん化率によっても変わってきます。なかなか熟成が進まないものもありますので、みんなそれぞれです。


計算方法

これは例をあげてみます。例えば油と水と苛性ソーダを全部加えたものを100とすると、油と水の割合を基本的には72 : 28 として計算します(水は油の約39%くらいの比率になります)。

例えば、油と水の合計量を600gとすると

  ・水の分量の出し方
  600 : X = 72 : 28
  X = 600 × 28 ÷ 72
  X = 233



  ・換算値がわからない時

  鹸化価 ÷ 56 . 1 × 40 ÷ 1000 

これで、1gあたりの該当油脂を固形石けんにするための苛性ソーダのg数を計算することができます。
上の式の「56.1」とか「40」という定数に「…?」を感じる方のためにちょっと説明しておきます。
「 56 」という定数は水酸化カリウムの分子量であり、「 40 」という定数は水酸化ナトリウムの分子量です。
本来「鹸化」という化学反応は水酸化カリウム(KOH)を試薬として測定されたもので、水酸化ナトリウム(NaOH)を用いたものではありません。
しかし、日本での石鹸作りは水酸化ナトリウムを使うのが普通(ちなみにカリ石鹸という水酸化カリウムを使った石鹸もあります)であるため、水酸化カリウム用の定数を水酸化ナトリウム用に置き換えなければなりません。それを表すのが上の式というわけです。
水酸化ナトリウムは水酸化カリウムに比べてさらに強いアルカリ性であるため、鹸化価に40 / 56 をかけた量で済む計算になります。

  例

  シアバター120gの場合の苛性ソーダの量を計算してみます。
  シアバター鹸化価:187として
  187(鹸化価)÷ 56 . 1 × 40 ÷ 1000 × 120 ( g ) = 16 ( g ) 


その都度、けん化価や換算値がわからないとこういう計算をするんですね~。これではとても面倒くさい・・・。
web上にはこういう面倒くさい事を簡単にしてくれるサイトがいっぱいあります。利用してみたらいかがでしょう?
ちなみに私は、やっぱり自分で使い勝手がいい方がいいので、Excelで簡単に作ってみました。
こんなものでよろしかったらお使いください。ただし、ご使用にあたっては自己責任でお願いいたします。

手作り石けんの使用方法と保管

・スポンジでよく泡立ててから洗う事。
(海綿状のスポンジは泡立ちはいまいち、泡立て用のスポンジやネットがお奨めです。)

・水質によっても泡立ちは変わります。
基本的に日本の一般的な水は軟水なので問題なく泡は立つと思いますが、硬水(温泉など)や海水では泡立ちは悪くなります。

・溶けやすいので、使った後は水をしっかりと切る。

・保管するときには、陽のあたらない風通しの良いところへ置く。

基本的には手作りの石けんは生ものです。