Scientific Linux logo.png


ちょっとだけ Scientific Linux を試してみた    2011年6月28日


なかなかリリースされない CentOS6.0 に痺れを切らし、、" 巷で噂されているようにもしかしたら次はないかも・・・ " と危機感を抱き、 リリースされない場合はメインリナックス、何を使おう? と思案中・・・。
openSUSE ? はたまた Ubuntu か???
いろいろ触ってみたい気がしますが、とりあえず互換性や使い勝手を考え、 Scientific Linux(サイエンティフィック・リナックス)をインストールしてみました。

Scientific Linux は、フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)及び欧州原子核研究機構(CERN)による Linux ディストリビューションで、RHELをベースとしており、CentOS 同様の高い互換性を持っているそうです。
( wikipedia.org/Scientific_Linux 参照)

インストール起動画面


インストールには・・・

.ダウンロードについて
SL-60-i386-2011-03-03-Install-DVD.iso をダウンロードしてしてインストール用の ブート CD を作成しておくこと。
(ただし、VMware などにインストールする場合は iso イメージのままでも可能。 )
32ビット版は ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/scientific/6x/i386/iso よりダウンロード。
64ビット版は ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/scientific/6x/x86_64/iso よりダウンロードできます。

.インストール方法について
www.scientificlinux.org/distributions/6x/installing/install-guide-full.html に説明されていますのでご参考に。
また、このページを編集するのにインストールしてみた Scientific Linux 6.0 のインストール時の画像はこちらにありますので、もしよろしかったらご覧ください。

.VMware にインストールする方法
なお、VMware Player などにインストールの場合の VMware Player 側の設定などについては、 はじめての CentOS5.6 VMware Player の設定 をご参考に。
VMware tools のインストールについてもcentos56 VMware tools のインストールを参考にしてください。同じ手順でインストールできます。


総合的には、やはり Red Hat Enterprise Linux ベースですから、CentOS のインストールと余り変らないような気もします。 ようこそ画面もありますし・・・ね。ただし、まったく同じではありませんからご注意ください。

下の画像はインストールするものの選択時の画像ですが、もし、差しさわりがないようならば、この OpenAFS Client 関連はインストールしない方が無難かも・・・・。
インストールするとどうなるか? 最後に OpenAFS のメンバーを選択しろと迫られます。
選択するとどうなるのか? 自分のマシンが OpenAFS の Client としてメンバーに貢献することになります。

openAFS



下の画像はネットワークマネージャそのものではありませんが、もしも、接続の設定がひとつしかないようならば、ネットワークマネージャのインストールはしない方が無難かもしれません。

networkmanager


インストール時のネットワーク接続のための設定

内部ネットワークや外部ネットワークの接続の設定をこの画面でします。

ネットワーク接続のための設定1.png



" ネットワークの設定 " と書かれたボタンを押すと下のような 通信メディア の編集ができる画面になります。
下の画像では System eth0 と表示されている部分を選択するとグレーアウトしている " 編 集 " と書かれているボタンが表示されますので、そのボタンを押します。

通信メディア の編集1.png



この画面では個々の環境に合わせて編集をします。

通信メディア の編集2.png 通信メディア の編集3.png



日付と時刻の設定画面

下の画像は " ようこそ " 画面の中の日付と時刻の設定画面です。
インターネットに接続する環境が構築できていれば初期状態での接続先を変更することも可能です。

日付と時刻の設定



インストール完了後

さて、インストールが完了し、ようこそ画面も無事に通り抜け、再起動して、ログオンすると下のようなデスクトップ画面が表示されました。

初期状態のデスクトップ画面



やれやれとホッとして油断していると下のような左か右のどちらかの画面が表示されます。
これはなんだ? と思っていい加減な選択をしてしまうと、せっかくインストール時に日本語を選択したにもかかわらず、 間違った方を選択したばかりに以降はメニューも何もかも英語表示・・・ということになりかねません。
わたし個人としては、メニュー類は日本語表示、フォルダーなどは英語表記が一番使いやすいのですが・・・・。

ロケールの確認



万が一、間違ってボタンを押してしまったばかりに日本語ではなく、すべて英語表記にされてしまった時、 いろいろな方法はあるのですが、1番簡単なのは、以下の1行を .bashrc に記述をしてしまいます。
ここでは私の環境が utf8 なので、このように記述しましたが、この部分はそれぞれ自分の環境にあわせて変更してください。


 export LANG=ja_JP.utf8


で、わたしの .bashrc はどうなっているか、というと以下のようになっています。


 # .bashrc
 # User specific aliases and functions
 
 alias rm='rm -i'
 alias cp='cp -i'
 alias mv='mv -i'
 alias ll='ls -la'

 # Source global definitions
 if [ -f /etc/bashrc ]; then
 . /etc/bashrc
 fi

 export LANG=ja_JP.utf8 ← ここに記述してあります。



編集し終わったら、再起動をさせます。
上記の .bashrc を読み込んで起動するとファイルブラウザなどは下のような画像の表記になります。
それぞれ、自分にあったロケール表示を選択されますように。

ファイルブラウザ1ファイルブラウザ2



いろいろなメニュー

下の画像は今回インストールしてみた Scientific Linux のアプリケーションメニューです。
当然のことながら、インストール時に何を選択するかで表示される内容は変ってきます。

アプリケーションメニュー



下はシステムの設定メニューと管理メニューです。

システムメニュー



テーマと背景の変更

下のデスクトップ画面は毎度おなじみのわたしの CentOS 風に変更してみたものです。オペラと aurora をインストールしてあります。
う~~ん・・・こうしてみると、ほとんど 私仕様の CentOS と変りはないかも・・・・はい。

毎度お馴染みのスタイル



下はちょっと違うスタイルにしてみました。

違うスタイル




ブラウザ

初期状態では Firefox がインストールされていますが、さらに Firefox6 の aurora をインストールしてみたら、すぐに Firefox6.0a2 になりました。

aurora


aurora 日本語版のダウンロードは http://mozilla.jp/firefox/download/aurora/ よりできます。

また、設定については、Firefox4 とほとんど変りませんので、Firefox の設定 をご覧ください。


さらに Opera11.11 もインストールしてみました。

opera




感想 : もしかすると操作性もほとんどCentOSと変らないので違和感もなくいいかも・・・・・。でも、本当に CentOS はどうなんでしょう?
巷間では、5.7 までは確実にリリースされるという話ですが・・・・???