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はじめての FreeBSD / Unix
はじめての FreeBSD

mini16.gif  はじめてのFreeBSD8.0 手引き

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2010年4月


インストールメディアについて

インストールメディアがない時には、インストールメディアが付いている書籍などを購入して手に入れるか、 FreeBSD配布サイトからダウンロードして自分でインストールメディアを作成するかになります。 ダウンロードはftp://ftp.riken.go.jp/( 理化学研究所 )などからもダウンロードできます ( ftpサイトへ接続できないときは http://ftp.riken.go.jp/ を試してみてください)。
FreeBSD の項目をたどり、releases のところで自分の環境にあわせて選択していきます。 私の場合は i386 を選択し、 ISO-IMAGES で自分の欲しいバージョン番号を選択します。 ここでは 8.0を選択し、 8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso.gz  を解凍、もしくは展開するとディレクトリができ、 中に8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso があります。
作成した 8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso ファイルをDVDなりCDなりにそれぞれを焼き付け、インストール用メディアを作成します。 もっともハードディスクに十分に余裕があるならば、バーチャルCDなどで、インストールしてしまうという手もあるようです。

iso ファイルはそのままCDに焼いてもCDブートはしませんので、ブート専用メディアを作成することができたり、 インストール用メディアが作成できるような機能を持っているライティングソフトが必要になります。 私は無料の CDBurnerXP や、 今はもう更新されていない CD Manipulator を6年位前にみつけて いまだに利用しています。
今はもう開発はされていないようですが、64bitにも対応できるようですので、2010年4月現在でも十分に使えるものと思います。
使用方法については親切な方々がたくさんいらっしゃって、web上でその使用方法を公開してくれていますので、 CD Manipulator で検索をすればたくさん見つけることができると思います。



インストール中のキー操作について

ここではマウスは使えませんので、すべてキーボード操作のみとなります。
移動は ←↑↓→ などの矢印キー、それから項目を移動するのはTabキー、選択はスペースキー、決定(確定)はEnterキーなどを使います。

注意しなければならないのは、決定(確定)をするのに、ついそこの色が反転しているので、確認しないままEnterキーを押してしまうことです。
ok-1.png ← この場合は選択をされているわけではありません。
ok-2.png ← 真ん中が切れている、これが正しく選択されている状態。
わからなかったらTabキーを操作してみてください。



 このページを作成するのにまとめた資料がここにあります。 文字ばかりで成型もしていないテキストですが、なにかの参考になるかもしれないので置いておきます。見づらくて読みづらいかもしれませんが。

インストールの準備

FreeBSD8.0のインストールメディアを用意して、インストールを始めるとまず下のような国を選択する画面が出てきます。

bsd_install_1.png

上下の矢印キーを操作して、10. Japanを選択し、確定します(Enterキーを押す)。

bsd_install_2.png

次はキーボードを選択するのですが、ここでは日本語キーはJapanese 106しかありませんから、 これを選択し、確定します(Enterキーを押す)。

bsd_install_3.png


Sysinstall メイン画面

この画面はFreeBSDのSysinstallのメイン画面になります。 初期状態では Usage このメニューシステムの使用方法 が青く反転しています。

install_001.png

今回は通常のStandardでインストールします。 Select がちゃんと選択されていることを確認してEnterキーを押します。

install_002.png



 この Sysinstall を使ってパッケージをインストールすると、依存関係にあるパッケージまで同時にインストールされることがあります。 このため、後で他のパッケージを ports や pkg_add などでインストールしようとしても Error が出て、 欲しいソフトがインストールできないという現象がしばしば起こります。ここでは一番確実にシステムだけをインストールする方法を書いてあります。

ディスクスライスとパーティション

FreeBSDを入れる領域を作成することをディスクスライスとかスライシングなどといいます。 この操作をするのに用いるのが fdisk です。 今度はこの操作をしなければなりませんので、OKが選択されているのを確認してEnterキーを押します。

install_003.png


fdisk の画面にディスクの容量が表示されていますが、 これをすべて freebsd の領域に割り当てるのならばキーボードのアルファベット A を押します。

install_004.png

領域が確保できましたので、fdiskを終了します。 アルファベットキーのQを押します。

install_005m.png

次はMBRの選択画面です。ここではひとつのディスク領域にひとつのシステムしかインストールしませんので、 ブートマネージャはあえて必要ではありません。Standard(標準MBR、ブートマネージャなし)を選択して OK が選択されているのを確認して Enter キーを押します。

install_006.png

次はパーティションのレイアウトを割り当てるのに fdisk に入ります。Enterキーを押します。

install_007m.png

ディレクトリ構造などが理解できていれば自分で配分するのが一番なのですが、ここでは自動レイアウトにしますので、 アルファベットキーの A を押します。

install_008m.png

自動でパーティションレイアウトが表示されましたので、fdisk を終了します。 アルファベットキーのQを押します。

install_009m.png


 fdiskはWindowsにもLinuxにもありますが、それぞれファイルシステムが違いますので、 WindowsのfdiskでUNIX/LINUXの領域を削除することはできません。ただし、UNIX/LINUX の fdisk で Windows の領域を削除することは可能です。

配布ファイルの選択画面

今度は配布されるファイルを選択する画面です。

install_010m.png


とりあえず何にでも使えるようにすべてを選択してしまおうと思います。 矢印 ↓ キーでAllを選択してEnterキーを押します。

install_011m.png


FreeBSD Ports Collection をディスクの中へダウンロードをしておくかどうかを聞いています。 足らないものがあったときに /usr/ports/  まで移動し、さらに目的のソフトのディレクトリまで移動して、 make install と入力するだけで依存性のあるものまでインストールしてくれるので、楽は楽なのですが・・・。 デスク容量が約445M必要だといっています。とりあえず、ここではインストールをしておくことを選択しますので、 このまま Yes を選択しEnterキーを押します。

install_011-ports.png


元の画面に戻りました。ここで確認をします。All を選択して、下の画面のようになっているでしょうか? xがついていないと選択されていることにはなりません。 もしついていなかったら、スペースキーを押してみてください。 OK も、下の図のように全部が反転している状態ではなく、真ん中が切れている状態になっているでしょうか?  正しく選択されていることを確認してEnterキーを押します。

install_012m.png



 OKボタンはちゃんと選択されていますか? わからなかったらTabキーを押して確認してみて、それからEnterキーを押します。

メディアの場所

インストールメディアの場所です。ここではCD/DVDドライブからを選択します。

install_013m.png


FTPサイトによるインストール

例えばFTPサイトから直接ダウンロードする場合は下の2番目を選択します。すると次にFTPサイトを選択する画面になって、 FTP でインストールする事ができます。

bsd-ftp_install_001.png


表示されたFTPサイトの中から選択するのですが、その中に自分の気に入ったFTPサイトがない場合は自分でFTPサイトの場所を指定することもできます。

bsd-ftp_install_002.png


自分でFTPサイトを指定したい場合は2番目のURLの選択をします。

bsd-ftp_install_003.png


FTPサイトの場所を入力するフォームが表示されます。

bsd-ftp_install_004.png


以下の例では私がよく利用させて頂く理化学研究所の FTP サイトを入力してみました。 入力が終ったら、OK が選択されているかどうかを Tab キー を押して確認し Enter キー を押します。

bsd-ftp_install_005.png



インストール設定の最終確認


最終確認のメッセージが表示されます。 これでよかったら Yes が選択されているのを確認して Enter キー を押します。

install_014.png


以下のような画面になりインストールが始まります。

install_1415.png


インストールが終了するとCongratulations!とお祝いの言葉が表示されます。

install_015.png



 もし後から何かインストールしたいものがあったら、 /usr/sbin/sysinstall と入力すれば、 この Sysinstall メイン画面を呼び出すことができます。 /usr/ports/ からでもインストールできますし、 大きなものは pkg_add コマンドを使って直接ダウンロードしてインストールもできます。

ネットワークの設定


ネットワークインターフェイスデバイス又は SLIP/PPP の設定をおこないますか?とメッセージが表示されます。 設定する場合はそのまま Yes を選択し、Enter キー を押します。

install_016.png


Ethernet adapter (Etherカード)の情報が表示されています。 この情報が間違っていなければ OK が選択されているのを確認し、 Enter キー を押します。

install_017.png



IPv6 と DHCP の設定


IPv6 を使うかどうかを聞いています。

install_018.png

ここで Yes を選択して Enter キー を押すと DHCP の設定になります。

install_018-1.png

ルータアドバタイジングパケットを発行しているサーバを探しているので、ちょっとお待ち下さい、とメッセージが表示されます。


install_018-2.png

インターフェイスによる DHCP configuration の設定にトライしてみますか?とメッセージが表示されます。

install_018-3.png

DHCP によって自動で割り振られた IP アドレスが入った画面が表示されます。

install_018-4.png


固定 IP アドレスによるネットワーク設定

IPv6 を使うかどうかの最初のメッセージ画面で通常は必要ないと思いますので、 No を選択し、 Enter キー を押すと固定 IP アドレスによるネットワークの設定画面になります。

install_018.png


インターフェイスによる固定 IP アドレスのネットワーク設定画面です。

install_019.png



その他


今すぐにネットワーク設定を有効にしていいかどうかを聞いています。

install_020.png


gateway サーバとして使うかどうかを聞いています。
install_021.png


inetd network の設定をするかどうかを聞いています。


install_022m.png


SSH login を有効にするかどうかを聞いています。 我が家ではこれは必須になりますので Yes にしてあります。

install_023.png


FTP サーバとして使うかどうかを聞いています。

install_024.png


このマシンを NFS サーバにするかどうかを聞いています。

install_025.png


system consol のカスタマイズをするかどうかを聞いています。

install_026.png


 SSH を有効にしたときには、sshd の設定と再起動もお忘れなく。

タイムゾーンの設定

いますぐにタイムゾーンの設定をするかどうかのメッセージが表示されています。

install_027.png



UTCに合わせて時刻表示をするかどうかを聞いています。 それがどういう事か理解できなかったら No を選択してください、とメッセージを表示しています。

install_028.png



5番の Asia を選択し、Enterキーを押します。

install_030.png



18番のJapan を選択し、Enterキーを押します。

install_032.png


最後に JST を使うかどうかを聞いています。

install_033m.png


 JST とは Japan Standard Time、ジャパン・スタンダード・タイム( 日本標準時 )を指します。

マウスの設定

マウスの設定をするかどうかを聞いています。 設定しないのであればNoを選択しEnterキーを押します。

install_034.png

ここでは設定をしますので、 Yes を選択し Enter キー を押します。

install_035.png

マウスがちゃんと動くかどうかテストをしますので、上から2行目のTest and run the Mouse daemonを選択します。

install_036m.png

Test and run the Mouse daemon を選択したのを確認したら OK を確認し、 Enter キー を押します。

install_037m.png


マウスの動きを確認します。クリックはせず、ただ、マウスを動かしてみてください。マウスカーソルが動いていますか? とメッセージが表示されていますので問題なければ Yes を選択し Enter キー を押します。

install_038m.png


元の画面へ戻りますので、問題がなければ Exit を選択し、 OK のEnterキーを押します。

install_036m.png


Packages Collection を参照するかどうかを聞いています。 参照するのならそのまま Yes を確認し Enter キー を押します。 また、参照しないのであれば、 No を選択し Enter キー を押します。 ここでは参照はしないものとして No を選択し Enter キー を押して先へ進みます。

install_040m.png


ユーザアカウントの作成

システムを使用するユーザアカウント及び新しいグループを作るかどうかを聞いています。 新しいユーザアカウントを作るために Yes を選択し Enter キー を押します。

install_041.png


ユーザを作るので、2行目のAdd new a user to the system. を選択します。 OK が選択されているのを確認し、Enter キー を押します。

install_043.png


ユーザアカウントを作成するためのインターフェイスが表示されます。初期状態では以下のような画面になります。

install_044.png


入力項目の内容は以下のとおりです。

Log in ID:ユーザ名です。
UID:このユーザにつけるユーザ番号です。1001番からつけられます。
Group:このユーザをどのグループに属させるのか設定します。
Password:このユーザの新しいパスワードを設定します。
Confirm Password:もう一度同じパスワードを入力します。
Full name:表示されている文字列の後ろへユーザ名を入力します。
Member group:先に設定したグループ名を入れます。

すべて入力できたらOKを選択し、Enterキーを押します。
他にも新しいユーザを作成するのなら、これを何度か繰り返します。

install_045m.png


終ったら、 Exit を選択し、 Enter キー を押します。

install_046.png



システムの管理者のパスワードを作成します。root としてログインする場合のパスワードになります、と表示されています。

install_047.png


キーボードで半角英数字などでパスワードを入力して Enter キー を押して下さい。見えませんから間違えませんように。

install_048m.png

再度同じパスワードを入力してEnterキーを押して下さい。

install_049m.png


最終確認

全体の設定メニューをもう一度見るかどうか、最後のチャンスだよ、とメッセージが表示されています。 もう見る必要がなければ No を選択し、 Enter キー を押します。

install_050.png


一番最初の全体設定メニューへ戻りました。 下の画像のようにExit Installを選択しEnterキーを押します。

install_052m.png


システムを reboot してもいいかどうかを聞いています。 Yesを選択しEnterキーを押します。

install_054.png


ドライブからインストールメディアを取り出すようにと指示が出るので、メディアを取り出し、 OKを選択し、Enterキーを押します。

install_055.png



再起動しました。

install_056.png


FreeBSDのconsol 画面です。

install_057.png


login : と表示されたら、インストール終了です。

install_058.png



 インストールが無事に済んでもコンソール画面のまま使うのは面白みがないといわれるのであれば、 gnomeデスクトップやkdeデスクトップなどをインストールしてみるのも面白いかもしれません。ちなみに私はgnomeデスクトップにkdeのkofficeなどを入れています。 ほとんど見た目は自分の使っている CentOS と変わらない画面になっています。設定方法はこちらを参考にどうぞ。

サンプル


このあとインストールした gnome-desktop 画面と gnome-terminal を起動させてみた画面です。

desktop-consol.png