インストールメディアがない時には、インストールメディアが付いている書籍などを購入して手に入れるか、
FreeBSD配布サイトからダウンロードして自分でインストールメディアを作成するかになります。
ダウンロードはftp://ftp.riken.go.jp/( 理化学研究所 )などからもダウンロードできます
( ftpサイトへ接続できないときは http://ftp.riken.go.jp/ を試してみてください)。
FreeBSD の項目をたどり、releases のところで自分の環境にあわせて選択していきます。
私の場合は i386 を選択し、
ISO-IMAGES で自分の欲しいバージョン番号を選択します。
ここでは 8.0を選択し、
8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso.gz を解凍、もしくは展開するとディレクトリができ、
中に8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso があります。
作成した 8.0-RELEASE-i386-dvd1.iso ファイルをDVDなりCDなりにそれぞれを焼き付け、インストール用メディアを作成します。
もっともハードディスクに十分に余裕があるならば、バーチャルCDなどで、インストールしてしまうという手もあるようです。
iso ファイルはそのままCDに焼いてもCDブートはしませんので、ブート専用メディアを作成することができたり、
インストール用メディアが作成できるような機能を持っているライティングソフトが必要になります。
私は無料の CDBurnerXP や、
今はもう更新されていない CD Manipulator を6年位前にみつけて
いまだに利用しています。
今はもう開発はされていないようですが、64bitにも対応できるようですので、2010年4月現在でも十分に使えるものと思います。
使用方法については親切な方々がたくさんいらっしゃって、web上でその使用方法を公開してくれていますので、
CD Manipulator で検索をすればたくさん見つけることができると思います。
ここではマウスは使えませんので、すべてキーボード操作のみとなります。
移動は ←↑↓→ などの矢印キー、それから項目を移動するのはTabキー、選択はスペースキー、決定(確定)はEnterキーなどを使います。
注意しなければならないのは、決定(確定)をするのに、ついそこの色が反転しているので、確認しないままEnterキーを押してしまうことです。
← この場合は選択をされているわけではありません。
← 真ん中が切れている、これが正しく選択されている状態。
わからなかったらTabキーを操作してみてください。
FreeBSD8.0のインストールメディアを用意して、インストールを始めるとまず下のような国を選択する画面が出てきます。
上下の矢印キーを操作して、10. Japanを選択し、確定します(Enterキーを押す)。
次はキーボードを選択するのですが、ここでは日本語キーはJapanese 106しかありませんから、 これを選択し、確定します(Enterキーを押す)。
この画面はFreeBSDのSysinstallのメイン画面になります。 初期状態では Usage このメニューシステムの使用方法 が青く反転しています。
今回は通常のStandardでインストールします。 Select がちゃんと選択されていることを確認してEnterキーを押します。
FreeBSDを入れる領域を作成することをディスクスライスとかスライシングなどといいます。 この操作をするのに用いるのが fdisk です。 今度はこの操作をしなければなりませんので、OKが選択されているのを確認してEnterキーを押します。
fdisk の画面にディスクの容量が表示されていますが、 これをすべて freebsd の領域に割り当てるのならばキーボードのアルファベット A を押します。
領域が確保できましたので、fdiskを終了します。 アルファベットキーのQを押します。
次はMBRの選択画面です。ここではひとつのディスク領域にひとつのシステムしかインストールしませんので、 ブートマネージャはあえて必要ではありません。Standard(標準MBR、ブートマネージャなし)を選択して OK が選択されているのを確認して Enter キーを押します。
次はパーティションのレイアウトを割り当てるのに fdisk に入ります。Enterキーを押します。
ディレクトリ構造などが理解できていれば自分で配分するのが一番なのですが、ここでは自動レイアウトにしますので、 アルファベットキーの A を押します。
自動でパーティションレイアウトが表示されましたので、fdisk を終了します。 アルファベットキーのQを押します。
今度は配布されるファイルを選択する画面です。
とりあえず何にでも使えるようにすべてを選択してしまおうと思います。 矢印 ↓ キーでAllを選択してEnterキーを押します。
FreeBSD Ports Collection をディスクの中へダウンロードをしておくかどうかを聞いています。 足らないものがあったときに /usr/ports/ まで移動し、さらに目的のソフトのディレクトリまで移動して、 make install と入力するだけで依存性のあるものまでインストールしてくれるので、楽は楽なのですが・・・。 デスク容量が約445M必要だといっています。とりあえず、ここではインストールをしておくことを選択しますので、 このまま Yes を選択しEnterキーを押します。
元の画面に戻りました。ここで確認をします。All を選択して、下の画面のようになっているでしょうか? xがついていないと選択されていることにはなりません。 もしついていなかったら、スペースキーを押してみてください。 OK も、下の図のように全部が反転している状態ではなく、真ん中が切れている状態になっているでしょうか? 正しく選択されていることを確認してEnterキーを押します。
インストールメディアの場所です。ここではCD/DVDドライブからを選択します。
例えばFTPサイトから直接ダウンロードする場合は下の2番目を選択します。すると次にFTPサイトを選択する画面になって、 FTP でインストールする事ができます。
表示されたFTPサイトの中から選択するのですが、その中に自分の気に入ったFTPサイトがない場合は自分でFTPサイトの場所を指定することもできます。
自分でFTPサイトを指定したい場合は2番目のURLの選択をします。
FTPサイトの場所を入力するフォームが表示されます。
以下の例では私がよく利用させて頂く理化学研究所の FTP サイトを入力してみました。 入力が終ったら、OK が選択されているかどうかを Tab キー を押して確認し Enter キー を押します。
最終確認のメッセージが表示されます。 これでよかったら Yes が選択されているのを確認して Enter キー を押します。
以下のような画面になりインストールが始まります。
インストールが終了するとCongratulations!とお祝いの言葉が表示されます。
ネットワークインターフェイスデバイス又は SLIP/PPP の設定をおこないますか?とメッセージが表示されます。 設定する場合はそのまま Yes を選択し、Enter キー を押します。
Ethernet adapter (Etherカード)の情報が表示されています。 この情報が間違っていなければ OK が選択されているのを確認し、 Enter キー を押します。
IPv6 を使うかどうかを聞いています。
ここで Yes を選択して Enter キー を押すと DHCP の設定になります。
ルータアドバタイジングパケットを発行しているサーバを探しているので、ちょっとお待ち下さい、とメッセージが表示されます。
インターフェイスによる DHCP configuration の設定にトライしてみますか?とメッセージが表示されます。
DHCP によって自動で割り振られた IP アドレスが入った画面が表示されます。
IPv6 を使うかどうかの最初のメッセージ画面で通常は必要ないと思いますので、 No を選択し、 Enter キー を押すと固定 IP アドレスによるネットワークの設定画面になります。
インターフェイスによる固定 IP アドレスのネットワーク設定画面です。
今すぐにネットワーク設定を有効にしていいかどうかを聞いています。
inetd と network の設定をするかどうかを聞いています。
SSH login を有効にするかどうかを聞いています。 我が家ではこれは必須になりますので Yes にしてあります。
FTP サーバとして使うかどうかを聞いています。
このマシンを NFS サーバにするかどうかを聞いています。
system consol のカスタマイズをするかどうかを聞いています。
いますぐにタイムゾーンの設定をするかどうかのメッセージが表示されています。
UTCに合わせて時刻表示をするかどうかを聞いています。 それがどういう事か理解できなかったら No を選択してください、とメッセージを表示しています。
5番の Asia を選択し、Enterキーを押します。
18番のJapan を選択し、Enterキーを押します。
最後に JST を使うかどうかを聞いています。
マウスの設定をするかどうかを聞いています。 設定しないのであればNoを選択しEnterキーを押します。
ここでは設定をしますので、 Yes を選択し Enter キー を押します。
マウスがちゃんと動くかどうかテストをしますので、上から2行目のTest and run the Mouse daemonを選択します。
Test and run the Mouse daemon を選択したのを確認したら OK を確認し、 Enter キー を押します。
マウスの動きを確認します。クリックはせず、ただ、マウスを動かしてみてください。マウスカーソルが動いていますか? とメッセージが表示されていますので問題なければ Yes を選択し Enter キー を押します。
元の画面へ戻りますので、問題がなければ Exit を選択し、 OK のEnterキーを押します。
Packages Collection を参照するかどうかを聞いています。 参照するのならそのまま Yes を確認し Enter キー を押します。 また、参照しないのであれば、 No を選択し Enter キー を押します。 ここでは参照はしないものとして No を選択し Enter キー を押して先へ進みます。
システムを使用するユーザアカウント及び新しいグループを作るかどうかを聞いています。 新しいユーザアカウントを作るために Yes を選択し Enter キー を押します。
ユーザを作るので、2行目のAdd new a user to the system. を選択します。 OK が選択されているのを確認し、Enter キー を押します。
ユーザアカウントを作成するためのインターフェイスが表示されます。初期状態では以下のような画面になります。
入力項目の内容は以下のとおりです。
Log in ID:ユーザ名です。
UID:このユーザにつけるユーザ番号です。1001番からつけられます。
Group:このユーザをどのグループに属させるのか設定します。
Password:このユーザの新しいパスワードを設定します。
Confirm Password:もう一度同じパスワードを入力します。
Full name:表示されている文字列の後ろへユーザ名を入力します。
Member group:先に設定したグループ名を入れます。
すべて入力できたらOKを選択し、Enterキーを押します。
他にも新しいユーザを作成するのなら、これを何度か繰り返します。
終ったら、 Exit を選択し、 Enter キー を押します。
システムの管理者のパスワードを作成します。root としてログインする場合のパスワードになります、と表示されています。
キーボードで半角英数字などでパスワードを入力して Enter キー を押して下さい。見えませんから間違えませんように。
再度同じパスワードを入力してEnterキーを押して下さい。
全体の設定メニューをもう一度見るかどうか、最後のチャンスだよ、とメッセージが表示されています。 もう見る必要がなければ No を選択し、 Enter キー を押します。
一番最初の全体設定メニューへ戻りました。 下の画像のようにExit Installを選択しEnterキーを押します。
システムを reboot してもいいかどうかを聞いています。 Yesを選択しEnterキーを押します。
ドライブからインストールメディアを取り出すようにと指示が出るので、メディアを取り出し、 OKを選択し、Enterキーを押します。
再起動しました。
FreeBSDのconsol 画面です。
login : と表示されたら、インストール終了です。
このあとインストールした gnome-desktop 画面と gnome-terminal を起動させてみた画面です。